「いまこそ、患者協働の医療の実現を!2020 納得できる医療に必要な“言葉のギャップ”を埋めるには ~新型コロナウイルスは何を教えてくれたか?~」を、2020年11月1日(日)に開催しました。今年は新型コロナウイルスの影響を考慮し、オンライン開催となりました。

 

基調講演のゲストはNHK制作局チーフ・ディレクター(開催当時)の市川衛さん。AMCOPのスタッフの一部はメディカルジャーナリスト勉強会でもお世話になっています。

 医療従事者とのコミュニケーションはもちろん、自分の病気についてネットで調べるとき、ニュースに耳を傾けるとき、また家族や職場に伝えるときなど、様々な場面で「言葉のギャップ」が生じることがあります。「伝える」現場で活躍されてきた市川さんの講演と、それぞれの体験を共有するワークショップを通じて、そのギャップを埋めるヒントを皆様が得られていたら、と思っています。

 

はじめてのオンラインイベントでしたが、普段なかなかお越しになれない地域や家庭環境のかたにもご参加いただき、無事に終えることができました。これからのイベントがどのような形式になっていくのかは状況を見て検討いたしますが、毎年11月の第一日曜日、患者協働の日に皆様とお目にかかれたらと思います。(桜井記)


 

【参加者アンケートより】

言葉のギャップが知識面や時間的な問題だけからくるわけではなく、インサイト面に目を向ける事で、患者自身の気づきや、双方のコミュニケーションスキルの向上に繋がると気づくことが出来た。グループワークで、医療従事者の率直な意見を聞くことが出来、今後、自身で試してみたい事等の気づきにもつながった。(患者/市民)

 

薬剤師は薬剤師同士の交流が多く、視野が狭いと言われることが多いです。こちらの会に参加させていただき、様々な背景をお持ちの方とお話しする機会を頂き非常に勉強になりました。(医療従事者)

 

患者協働を意識する中でテーマ設定が良かったでしたし、市川さんの講演内容が素晴らしかったです。医療従事者や患者の話を聞く機会はあっても、メディアの方から医療に関しての話が聞けるのは新鮮で、新たな視点や気づきもあり勉強になりました。情報提供と課題提起・問いかけがスムーズで、「自分が何をしていくか」を改めて考える良い機会になりました。

(患者/市民)

 

言葉のギャップをどう解決するのか。お互いの背景を知ることが大切。情報の伝え方を誤ると、あらぬ方向に行ってしまう。リスクを提示すればするほど、逆方向に進むということがデータで示され、伝え方をどうするか。悩ましく思いました。(医療従事者)